野菜に知性はあるのか?

植物にも知性はある


野菜を収穫する時に心理的な抵抗を覚える人はあまりいないと思います。収穫するのが初めての人の様子を見ていると嬉々として喜んでいるように見えます。

逆に動物を殺すという事に抵抗があるという人は多いです。

動物には感情があってある程度の知性がある、と。そして私たちが感じているような苦痛を表現できている。だから知性のある生物を殺すのはかわいそうでできないと。

人が動物に知性を感じるのは、きっと声が出て目が動き、体温が温かいという事が要因だと思います。(魚は目が動かないものが多いので、魚はある程度抵抗感なく殺せるのだろう)それに人間の問い掛けにある程度答えてくれたり、中には絵を書く動物もいたりします。絵と呼べるのかどうかは別として…。

しかし、昨今の研究では植物にも知性がある事が色々なところで紹介されてきている。

もちろん知性の定義にもよります。

知性が「環境に適応してその種を残すということ」においては植物たちも知性があります。しかもとても戦略的な知性を持っています。

もちろんコミュニケーションも取る事ができます。虫に葉っぱを喰われたら、化学物質を発して、その虫を食べる肉食の虫を呼び寄せたり、近くの葉っぱが干渉しそうになったら、葉っぱをその方向に伸ばさないようにしたり、根っこの伸びる方向を「パッキ、パッキ」という音を出して伸ばしていったり。土の中の占有面積を増やすために、他の根が忌避する物質を根から出したりもします。

DNAの近い植物たちは協力し合う


こういった実験もある。

親が同じ種を集めて育てた植物と、親の違う種を集めて育てた植物を比べたら、親が同じ種を集めて育てた方は、みんなで調整しあって全員で成長しようとし、対照的に、親の違う種の方は、自分だけで他を排斥しようとして成長した。というものだ。

DNAの近いもの同士は無意識に協力し合うようにできているようですね。

植物だって自分の種を生きのびさせようとして必死なのです。大量生産を目的とした遺伝子組換え作物は、効率性を重視するために農薬や除草剤に対しての抵抗性を持つように作られている。だから、そう言った薬類をバンバン撒いてもその作物は死ぬことはない。

遺伝子組換え作物の遺伝子が正常化どうかという問題も怖いけど、この残留農薬の問題は普通に怖いと個人的には感じています。

こういった方法で作られる農法でも、数年続けるとその中で雑草が、農薬や除草剤に対しての抵抗性をつけて普通に生育していくのだそうだ。

スーパー雑草と呼ばれます。(数年前にNHKの番組でやっていたのを見ました。)

彼ら(雑草)はその農薬や除草剤という悪列な環境の中でなんとか適応しようとして数世代を通して変化して適応してしまう。見ていて植物の生きる力ってすごいな。と感心してしまった。

雑草が進化したら、きっと遺伝子組換え作物も、除草剤も進化するのだろうと思う。もっと強力な除草剤になるのだろうか?もっと効率的に分類して枯らす事ができる除草剤が開発されるのかもしれない。

植物に対してもっと敬意を表して良い


人間が大量生産と効率化の中で植物環境の多様性を失わせようとしても、時間と世代の力を使って進化する雑草たち。そんな雑草と見ているととても知性があるように感じます。

逆に、自然の力強さと人間の無知と傲慢さを感じます。

そして今の現代人には世代の力を信じ、次の世代のためにもっと良いものや意味のあるものを残そうという意思も弱いように感じます。

今だけ、金だけ、自分だけ。

が、とても大切な私たちの世代にとっては植物や他の生命の知性に、もっと敬意を表して参考にすべきものじゃないかなと思っています。

植物のが人間よりも知性があると思いませんか?


自分たちの種を残すことを優先できるという点で、現代の人よりは知性が高いように感じてしまいます。

だからこそ私たちは、動物だろうと植物だろうと知性がある生命を食べているという感覚を失わないことはとても大切だと私は思います。

どんな生物も知性を持っていて、その生命を殺して命を頂いているということを忘れがちです。全て解体された後のものや調理済みのものしか接しなくなっているからしょうがないと思います。カット野菜は解体野菜です。

食べるという事は、他の種から力をもらって生きているという事でもあると思います。

だから、命を食べていると意識しながら食べる事は、人の生命力を高めてくれるような気がしています。

参考文献:植物に知性はある 20の感覚で思考する生命システム   ステファノ・マンクーズ、他著

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