赤ちゃんと母乳の関係
うちの子は、当時の離乳食では、とろとろにしたお粥やよく煮た穀類などをあげてみるが、口に含んだ瞬間に「だあ〜」と志村けんのコントのように口を開けて吐き出してしまっていました。結構笑えます。
農家ですので、無農薬の野菜とか食べ放題なのに、もったいない。。。(笑)そもそも、母乳が大好きで母乳ばかり飲んでいました。
消化という点を考えると、消化と栄養分の吸収は、腸内細菌の変化や腸の機能の成熟によって変わってきます。腸内の環境が十分に育たなければ、いろいろな食べ物を食べなくても良いのですが、授乳時間に親が拘束される事を考えると、どうしても「早く、早く、色んなものを食べられるようになってくれ〜」と思ってしまうわけです。
赤ちゃんの腸内細菌は、基本的に母乳を分解してそれを腸内に吸収する形にしてくれます。母乳にもまた、赤ちゃんの消化を助けるような細菌が含まれています。それがビフィズス菌(大きなくくりで言うと)メインの細菌の構成になっています。
母乳に含まれるオリゴ糖は100種類以上もあり、それを餌にして、腸内のビフィズス菌叢が増えていきます。栄養の吸収を助けるとともに、赤ちゃんの免疫系も守ってくれるのです。
そして8ヶ月ぐらいから1歳6ヶ月ぐらいにかけて、母乳の質、母乳に含まれる細菌の種類が徐々に変わって、赤ちゃんの腸内も親と同じように、母乳以外のものが体内に入っても腸内で消化、吸収できるように準備されていくのです。
赤ちゃんの腸内細菌をビフィズス菌優位に
ただ、赤ちゃんの腸は目の粗いザルのようなものになっていて、分子構造の大きなものでも吸収してしまいます。アレルギー物質であるタンパク質も吸収しやすく、それが抗原となってアレルギーの原因となってしまうので、タンパク質類はあれ程度、腸が成長してからの方が良いようです。
そして目が粗いゆえに、できるだけビフィズス菌が優位な状態の腸内細菌叢が良く、親と同じような食べ物ばかりですと、消化不良で腐敗菌が増殖してしまいます。それが腸壁から吸収され、体の内部や表面などに行き、それが炎症の原因などになったりするので、2歳ぐらいまでは母乳の併用が好ましいようです。
“2歳まで母乳推奨”というのはWHO(世界保健機構)の基準ですが、現在の日本ではそうはなっていません。忙しい現代、核家族の進んだ現代において、確かに母乳の時間は削りたいと思うのはしょうがない事のようにも感じます。
うちの子が、食べ物を自然に拒否している姿を見ると、体が欲しているもの(母乳)をちゃんと表現しているんだな。とちょっと尊敬します。
大人は頭(脳)で食べている
大人は誰かが美味しいと言ったもの、CMで健康に良いと言ったもの、今の気分を変えてくれたり、麻痺させたりしてくれる食事、などなど、体が自然に欲するものというよりも、頭(脳)で考えて食べているように思います。
大人だって、頭で考えて食べるよりも、体が欲している声に従って食べ物を食べた方が、体が喜ぶし健康的になるのではないかと思います。
一番良くないのは、鬱屈した気分や、焦燥感や孤独感を紛らわすために、お腹も空いてないのに、何かを食べてしまう事だと思います。
イライラして暴飲暴食。これ、やっている人結構いますよね。
とくに、血糖値をすぐに上げてくれるものやドーパミンを出してくれるもの(チョコレートやコヒー、タバコetc)に頼ってしまいます。体に良くないですよね本当に・・・。
頭(意識)に従うか?体(無意識)に従うか?
子どもは多分、本当に自分にとって良い事を知っているように感じます。
親は子どもの未来(損得)を考えて、だいたいの場合、邪魔する方向に行くように思います。科学的な離乳食のタイミングだって邪魔かもしれません。
自然な成長を邪魔しない。というのは、野菜を無農薬で育てる場合にも必要です。
どうしても邪魔したくなってしまう、私たち大人はきっと自然な生き方というものを忘れてしまったのかもしれませんね。
頭で考えた、
正しいor間違っている
損or得
の世界で生きすぎたのかも?
しれません。
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