神経伝達物質の一つ セロトニン
うつ病の人はこの精神伝達物質が足りないとも言われています。
またセロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンに変化して眠りを誘導してくれます。
精神の安定とそれを維持するための眠りに重要な働きをしてくれる脳内物質とも言えます。
セロトニンの生成過程
セロトニンは、食べ物から得られた必須アミノ酸のトリプトファンが血液に入り脳まで運ばれて、セロトニンを作る神経に取り込まれてセロトニンになります。その過程で太陽を浴びることや、ビタミンB6などがあることが必要になります。
トリプトファンは体内で合成する事ができない必須アミノ酸です。トリプトファンを多く含む食材は肉類、魚類に多いですが、野菜や果物にも以外と多いです。
(mg/100g表示です)
- アーモンド200mg
- カシュナッツ360mg
- くるみ200mg
- 枝豆150mg
- にんにく64mg
- ブロッコリー46mg
- スイートコーン31mg
- ほうれん草41mg
- 春菊40mg
- ニラ31mg
- アボガド33mg
- バナナ10mg
- しいたけ36mg
- マグロ赤身300mg
- イカ 140mg
- うに200mg
- 牛ロース160mg
- 牛レバー290mg
- 豚ロース230mg
- 豚レバー290mg
- 鳥もも肉190g
- 鳥むね肉220mg
- 鳥レバー270mg
- 鶏卵180mg
- 牛乳41mg
- ヨーグルト47mg
- プロセスチーズ290mg
1日に必要な摂取量は体重1キロあたり2mgと言われていますので、体重60kgの人で120mg必要です。
てっとり早く取ろうと思ったら、肉類や魚類をとった方が良いです。やっぱり野菜には少ないみたいですね。肉や魚を食べない人であれば、ナッツ類がおすすめ。ナッツは硬いので歯やあごを使うので頭部の血行もよくなりますしね。また乳製品も動物性ということもあり、トリプトファン含有量は高いですし、実際の実食する量も100gは以外と簡単にいくと思います。豆を使った発酵食品の納豆や味噌なども良いでしょう。
脳のパフォーマンスを上げるために
脳の伝達物質はうつ病や睡眠だけでなく、脳のパフォーマンスに影響します。ですから脳の機能を上げたい時もトリプトファンは有効なアミノ酸ではないかと思います。
これもサプリで摂取すれば良いのでは?という考えもあるかもしれませんが、あくまでも自然な物を自然な形で摂取した方が体には優しいのではないかと私は考えるので、自然なものから取った方が良いでしょう。
そして、頭が働かなったら甘いもの、という考えはやめましょう。砂糖や清涼飲料水など果糖が入ったものなどは、血糖値を急激に上げる気付け(麻薬)のようなものなので、それをやり続けると血糖値を急激に上げる砂糖と急激に下げるホルモンのインシュリンの上下動のため、体が疲れやすい体質になってしまいます。血管の老化も進みます。
もちろんトリプトファンを含む食品を偏ってとることもあまりおすすめはしません。1日の消化吸収の量には限度があります。体生成の比率もあるので、一方に偏ればそれを平衡にしようとして、他の栄養素が余分に使われてしまうからです。ホメオスタシス(恒常性維持機能)の効果です。
体が欲するものを感じ取って、補ってあげるというスタンスが一番体には優しい食べ方ですしバランスが良く過食になりにくいです。たとえそれが他人には偏食とみられていても、本人の体にとってはベターである事が多いのです。
テレビやCMで流された情報をただ鵜呑みにして頭で食べる事をしない方が良いと思います。もちろん私がここに書いている情報もただの情報で、みなさんの体の声(思考や頭が求める物ではなく)が欲する物を素直に食していく事の方が、頭や体の不調をとるのには一番効果が高いと思います。
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