西原式育児②口呼吸は病気の元で鼻呼吸を身につけさせるためにおしゃぶりを使わせる

おしゃぶりを無理に取り上げない!


日本人はおしゃぶりを1歳も過ぎると、「幼い、みっともない」という理由や、歯並びが悪くなるという理由ですぐに取り上げてしまう人が多いという点があります。

まず、免疫病の観点から見ると、喉や鼻の奥にある扁桃腺は免疫の最前線基地で、ここでバイキンなどを白血球が捕食して有害なものを消化して体への感染を防ぎます。そして抗体の獲得も本来は粘膜感染してそこで、抗体を獲得して自分の体に必要のないタンパク質(病原菌なども体にとっては異タンパク質)を覚えていくものなので、この扁桃腺の役割は免疫を維持するのにもとても大きいものなのです。

あと、「おしゃぶりは歯並びが悪くなる」というのは、科学的根拠がなく、迷信とも言われています。

しかし昨今は、この扁桃体が乾燥してその機能を正常に果たせない子どもや大人が増えています。

その原因の一番は口呼吸

口で呼吸すると扁桃腺が乾燥してしまい機能低下をすると同時に、外気のフィルター役の鼻を通さない事で直接バイキンを取り込んでしまいます。そうすると、バイキンは乾燥状態が大好きなので空気を鼻から通さないと、乾いた扁桃腺の表面で繁殖を始めてしまい、バイ菌の温床になってしまいます。

その結果として、小児喘息、アトピー、臭覚、味覚障害、慢性皮膚病、白血病、悪性リンパ腫のような病気にかかってしまいます。(お〜〜。怖いですね〜。)

口呼吸の人って、普通にしている時に口がポカンと空いていてだらしない表情だったり、普段から口が開いていたりするので、物を食べる時にくちゃくちゃと音を立てて食べる人が多い印象があります。

周りの人にも悪い印象を与えるだけでなく、自ら病気になりやすい体質になっているなんて・・・

メリットがたくさん!小さな時からおしゃぶりに慣れさせる


私も口呼吸のまま大人になりました。扁桃腺は常時腫れていて、よく熱を出していた経験を考えると、もしかしたら幼い頃から鼻呼吸だったらもっと快適に過ごせていたのではないかと考えてしまいます。

この口呼吸の癖を幼い頃からつけない方法がおしゃぶりを早く取り上げない事と西原先生はおしゃっています。おしゃぶりは、くわえさせれば勝手に口がふさぎ鼻呼吸になります。実際に欧米では4歳ぐらいまでおしゃぶりを普通にしていて、色々な種類のおしゃぶりが販売されているそうです。

そしておしゃぶりの効能はそれだけでなく、赤ちゃんはおしゃぶりをしている時は舌を常に動かしておしゃぶりのバランスをとったりしているので、口腔内の筋肉や顎の筋力を鍛える事になり、発話する力を鍛えるのにも役に立つみたいです。(いい事が結構ありますね!!)

歯並びが悪くなる事を懸念している人へ


西原先生はこうアドバイスしています。

〜指しゃぶりの方が指が固い分、歯根への圧も多くなり歯並びが悪くなるし、片方の歯だけで噛む片噛みや横寝の方が歯への圧が強くなり歯並びが悪くなる原因になります。

逆におしゃぶりは、くわえる部分が柔らかいし口にくわえた時に真ん中にしないと座りが悪いので、左右対称に口の筋肉を使うので歯並びは悪くならないのです。実際にヨーロッパで60年以上前におしゃぶり追放運動が行われたことがあり、その結果、出っ歯、反っ歯、受け口、すきっ歯などの口のトラブルを持つ幼児が急増して、欧米ではそれを改善されてきた歴史があります。〜

日本では60年も前にアメリカから導入された育児を今の今まで続けてしまっている結果、そういった現状になっているようです。

アメリカで流行っていたが、様々な問題が出たスポック博士の育児法。アメリカはもうとっくの昔に止めていて、逆に戦前の日本の育児法をうまく採用しているらしいです。

これを読んでいるとおしゃぶりの必要性は感じます。

でも、昔(戦前)の日本人はおしゃぶり使っていなかったように思いますがどうしていたのでしょう???

(つづく)

参考文献:「赤ちゃん」の進化学―子供を病気にしない育児の科学

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