流行の食料品
ある物質や栄養素に健康増進や、病気予防に効果があるとわかると、加工食品やお菓子などに、それを入れて製品化するのが今のトレンドなのでしょうか?
- ビタミンC入りの清涼飲料水
- GABA入りのチョコレート
- 乳酸菌入りのチョコレート
などなど、様々な面白い食料品を見かけるようになりました。
ここでは自然な食品からのものから摂取できるGABAの含有量を見てみたいと思います。まずはGABAの効果を見てみましょう。
野菜からも摂れるGABA
GABAの効果は色々ありますが、主に興奮状態や不安状態を落ち着かせる効果があります。
ギャバはγ(gamma)-aminobutyric acid
の頭文字をとってGABAという名称で呼ばれています。
日本名はγ—アミノ酪酸と言います。
体外からGABAは経口摂取しても、そのまま脳の神経伝達物質として使われる事はありません。血液脳関門をGABAは通り抜ける事が出来ない事が確認されています。血液中のギャバが脳に直接行くことはないのにも関わらず、GABAを摂取すると中枢神経系によるリラックス効果があるようです。不思議な論理ですが・・・。
しかし実際は抗不安作用がありうつ病の人や不眠の人に効果を発揮すると言われてサプリなんかも結構出ています。
そして中枢神経系に対しての効果だけではなく、免疫力も高く維持出来るという効果もあるようです。
《ガンマアミノ酪酸(GABA)によるリラックスおよび免疫増進効果》
他にも、心臓血管機能調整だったり、ガン細胞の転移抑制や哺乳類の受精を助けたり、腎臓機能調整などの役割を担っています。
GABAは子供の学習力の向上にも効果があるという見解もあります。
《アミノ酸「GABA」摂取による、子どもの『学習の効率』向上を確認》
学習によるストレスを緩和するから集中力が増して結果が出るのだとか。
GABAが多く含まれる野菜は、トマトがとても多くて100gあたり62.6mg。
ジャガイモもが100gあたり16mg〜61mg。
平均すると約35mgと、結構多いです。
ジャガイモは品種の違いによって幅があります。面白いですね。
資料をみると、色付きのジャガイモが多い傾向にあることがわかります。
ジャガイモはカルビーが論文を出しているので、その時に品種の違いによるGABA量を図ったみたいです。
だからトマトもカゴメあたりがギャバについての論文を書けば、品種の違いによる考察を出すのかもしれません。
ナスは100g中に20mg含まれています。意外と高いです。
あとは、ぬか漬けが100gあたり100mg。玄米は3mgと低いのに、その糠をとって漬物にしてしまうと高くなっていくというのも日本人なの知恵でしょうね。
昔の日本人の知恵を採用
人が必要なギャバ摂取量は20mg〜40mgと言われており、あまり多くはありません。ナスを100g食べれば足りてしまいます。
(ナスを100gは意外ときついか!?糠づけにすればいけるのかな?)
糠づけはオススメかもしれません。ナスやトマト、芋類は、陰性で体を冷やす食べ物の部類です。なので、そういった物をヌカで発酵させて摂るというのはとても賢いと思います。
しかしストレス状態を緩和する場合は100mg〜400mg必要のようです。手っ取り早く摂るには、サプリとかギャバ含有チョコレートという事で、ギャバ入りチョコレートで美味しく簡単に摂れますよ、という、チョコレートを売り上げるための宣伝ですね。(笑)
サプリからや機能性食品から摂ると添加物などの問題もありますので、それが気になる人は、自然な物から摂取するのが良いでしょう。
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