脱ステロイドは本当に辛い!!どうやったら脱ステロイドできるのか?

生活に支障が出る 「脱ステ」


ホルモン剤を外部から入れると、人の体はそのホルモンを自分で分泌しなくなります。

処方されるステロイド剤は副腎皮質から出されるコルチゾルの代用物。人工のコレステロールを合成したものです。

ステロイド剤の塗布を中止すると、人により個人差はありますが、一定の期間の後、今までお休みしていた自分が本来持っている副腎皮質ホルモン(天然のステロイド)が活動し始めて、本来体外に排出するはずだった体の内部のいらないものや、皮膚の表面に残って参加してしまった酸化ステロイドを排出しようと頑張り始めます。

そうすると、その部位はかゆみが出てきます。痒いので掻きむしってしまったり、その掻きむしったところから、黄色くて臭い滲出液が出てきたりして、ベタベタします。

その滲出液は臭うし、肌がグチュグチュして気持ち悪い。痒いし、掻けば血だらけになる。そして、その臭い液で皮膚下がパンパンに腫れてしまって、その張っている感じが痛い。

自分で引っ掻いた傷も痛いし、皮膚が突っ張った感じでも痛い。不快感MAXで何もする気が起きない。仕事に行かなくてはと思っても、自分の状態は辛いし、この悲惨な皮膚の状態を見て自分を心配してくれる人に説明するのも面倒くさい。

とにかく脱ステロイドは、痒い、痛い、辛い。他人に説明するのもしんどい


アトピー性の皮膚炎自体が、体の外に「毒」や異物を排出しようとする行為なのに、ステロイドでその排出を抑え込む事によって、逆に皮膚に残ったステロイドが酸化ステロイドとなって、体にとっての異物となってしまう。

排出できてない異物がどんどん増えてしまうわけですね。

ある時、「ステロイドは体に良くない!!」と気がついて、これまでステロイドを毎日塗っていたのをやめてみると、体は、「異物がこんなにたくさんある。」と気づき、今まで、休んでいた自分の体が「自分でなんとかしなきゃーー!」となって過剰に異物たちに反応してしまう。

滲出液は、なんとかこいつら(異物)を体の外に出さなくてはいけない、という意思の表れ。

しかし、いくら毒を出さなくてはいけないとわかっていても、自分の意思で何ともできないのがじれったい。

では、どうすればいいか?


まずは体が異物として反応するものや、体が炎症する食べ物は摂取しないこと。

思い切って断食をしてみても、すぐにこの症状が治まるわけではない。少しずつ分の体を元に戻さなくてはいけない、元に戻すとは体が持っている本来の機能を取り戻す事に他ならないとつくづく思う。

本来の機能ってなんだ?と考えた時に、体の異物を排除してくれる免疫機能、白血球が正常に作用する状態を保つ事。体温高めで自律神経の調和が取れている、過度なストレス状態でもなく過度なリラックス状態でもない、心と体に適度なストレスの緩急があるそんな状態。

それに加えて体にとっての異物を入れないで、体の機能に無理をさせない。

そんな事を考えてみても、脱ステロイドの異物排出期間は、それを実践する心の余裕も生まれづらい。

だから、少しずつ、少しずつやっていこうと考えるしかない。

これを続けたら将来絶対よくなると信じるしかない


何かに頼りたくなり、アトピービジネスの高価な商品にも手を伸ばしたくなってしまう事もあります。頼ってよくなる人もいるが、それをやっても「根本的に自分の何かを変えなといけない」という気持ちを、自分の体で実践しないと長期にわたって体が良くなる事ってないのではないか?という疑問も湧いてくる。

でも、体に出てくる症状は全て正常な状態になろうとする行為なのだから自分の体と対話しながら、ゆっくりと地道に続けていくしかないのだと思います。

脱ステロイド対策として色々な本が出ていますから、いろんな人のやり方を参照してみて、自分に合っている方法を見出す事が良いと思っています。

脱ステロイドを緩和する方法藤澤皮膚科 藤澤重樹氏の方法


○一枚ガーゼ療法

浸出液には、皮膚の回復、再生に役立つタンパク質や成長ホルモンも含まれていて、固まるとかさぶたになり、傷が保護されます。また、湿疹の病変部を保護し、皮膚の再生を促す役目もあります。

ですから浸出液は拭き取らず、患部の大きさに合わせたガーゼを一枚貼ってください。

こうすれば、時間とともに浸出液はガーゼごと固まり、かさぶたと同じ効果が発揮されます。そのあとは自然に剥がれるの待ちます。ガーゼは必ず清潔なものを使ってください。

○保冷剤で冷やす

ケーキや生鮮食品についてくる保冷剤を患部にあてると、痛み、腫れ、痒みが即効的に軽くなります。(冷やしすぎは体に悪いので気をつけましょう。)

松田医院和漢堂 松田史彦氏の方法


腸内環境の改善

腸内には人の免疫機構の70%が存在していて、腸管の免疫が低下すれば、全身の免疫力が低下して、それが内分泌系や自律神経系にも影響を与えてアトピーやアレルギーの原因にもなるため、腸内環境を整える事が重要。牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小麦を用いた製品、砂糖はできるだけ摂らないで、逆に日本古来の製法による発酵食品(味噌、醤油、納豆など)を摂ると良い。

また、腸内環境を整える方法として断食も良い。

○体を温める

半身浴や適度な運動によって体をたためて血流を良くする事でリバウンド症状を軽減する事ができます。

ステロイドによる消炎はミトコンドリアのエネルギーの生成を抑える事で発揮されるので、ステロイドを塗布している間はエネルギー生成を抑制されてしまって、体の冷えを招き、生きる力も低下してしまいます。1アトピーになると疲れやすく、体力や気力が劣るのも体内でのステロイドの処理にエネルギーが使われてしまうためです。

血行を良くしていく事で、エネルギーの回復を図る事が重要。

結局、脱ステロイドとは依存から自立して本来持っている生命力を取り戻す事に尽きるのではないか?と思っています。

参考引用

アトピーを自力で治す最強辞典。マキノ出版

アトピーが治った!西原克成 著

 

関連記事

  1. 無農薬野菜・有機野菜を食べるとアトピーやアレルギーは治るのか…

  2. 下の子が2カ月くらいから乳児湿疹でジュクジュクが治らないので…

  3. ステロイドの使用でアトピーは治るのか?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


2024年11月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930