世間は「安全だ」と言っているけれど・・・。
「農薬は摂取しても基準値以下だから安全」
「基準値以内だったら体の排泄機能があるから大丈夫」
「洗えば落ちるから大丈夫だよ」
「農薬や除草剤を使った野菜は国の安全基準に達しているから安全だよ」
などと言う人に会うことがある。
しかしどこまでいっても、農薬は神経毒である事に変わりないと私は思います。
農薬は虫の神経系に化学物質を作用させて死に至らす。
そして、虫だけに効いて人間に効かないって・・・本当なのかな?
逆に無農薬で作った野菜や穀物は虫に対しての生態毒が多くなるので、人の体もアレルギー反応が出ると言う実験結果もある。しかしその生体反応はある意味普通の反応(=自然な反応)だと思う。
昔の果物や野菜は当然、無農薬果物、無農薬野菜でした。
それでも、アレルギーになる人もほとんどなく、癌になる人も少なかった。
おかしいと思いませんか?
そして、農薬を散布している人(農家の人たち本人)にも直接害がある。
「農薬を散布した野菜を食べていても安全じゃないですか」
「農薬を散布している農家の人だって健康じゃないですか」
と、お役所の人に普通に言われた時は
「まだ、こういう感覚や思考の人がほとんどなのだろうな」
と正直思いました。
特に女性よりも男性の方がこの傾向が強い気もします。
「国がそう決めているから」「権威ある人(偉い人)が発表しているから」だから大丈夫でしょ、と。
実際のところ、化学物質や添加物の継続的な摂取が健康被害を起こすかどうかという研究は、お金がないからできていないらしいのです。(だいたいそういう調査研究をして欲しいのは、民間の消費者)
化学物質の安全性を示す研究論文はスポンサー(薬品メーカー)がお金をいっぱい出して作るものです。
農薬や除草剤散布の正しいやり方って、マスクにゴーグル。そして肌を露出しないというのが、薬を販売している会社が出している正式なものです。
安全なら、裸で散布しても大丈夫だろう!とか思いますけどね。
そういう事は関係ないのでしょうね。
権威や科学がそう言っていれば大丈夫なのでしょう。その権威だって科学だってスポンサー次第なのに・・・と私は思います。
そして植物についた脂溶性の農薬って洗っても落ちないのです。
水溶性の農薬は雨が降るたびに農薬散布しないといけないし、地下水に浸透するし、土壌に散布されたものは植物が吸収します。だから農薬は洗って落ちるかと言われるとそんなに簡単な話ではないのです。
すべての健康被害には個体差がある
ある一定の毒物だって、大丈夫な人もいればダメな人もいる。
大丈夫な人が過半数より多ければその毒物だって大丈夫なんじゃないですか、という理屈な気もします。
実際私は、建築業で働いていましたが、建材から出るホルムアルデヒドはダメでした。頭が痛くなってしまいます。化学物質過敏なのです。しかし一緒に働いている人たちの多くは平気だったりします。だから普通の建材を使う事に抵抗感は無いし、それが一般的で受け入れられます。
それと同じで、農薬だって個体差が出る。
すぐに体に影響が出る人もいれば、長い年月かけて出てくる人もいる。
綺麗で安い野菜を求める。
確かに本当に綺麗な野菜を大量に、かつ、労力少なく作ろうと思ったら農薬は便利です。虫が出たら農薬を撒けばすぐにいなくなります。そして、大量に作ることができるからその分安く提供ができる。
「やばい、このままではこの野菜や果物がお金に変えられなくなる」
と思ったら、無条件に農薬を散布する気持ちはわからなくもない(笑)
無農薬野菜で同じ事をやろうとしたら、結構な労力やコストになってしまうと思います。そういう安くて綺麗な野菜や果物を多くの人は求めているのも事実だと思います。
そういう人がいなくならない限り正直農薬は無くならないですね。
ほとんどすべての人が自分で食べるものを自給するようになれば、少なくとも農薬なんて毒物を世界に巻き散らす事はなくなると思います。だって、自分が食べるとわかっている食べ物に、神経毒なんかふりかけないと思います。
農薬を使う農家さんも多分、自分が作っている野菜を誰が食べるのかわかっていれば、そんなに農薬を使わないと思います。知っている人にそんな事をするのは良心がなかなか許さないのではないかと個人的には思うのですが。
ほとんどの農家さんは農協やスーパーに卸しているので、自分が作った野菜を食べる人の顔が見えない。というのも農薬を使う原因のような気がします。
求められているものを作って売る
ただこの商売の基本をみんなやっているだけだから悪くは無い。求めている人がいるのだからそれを作らないと売れない。この点はどの業種も変わらないです。
でも、農薬って生態系を偏らせるし、生物の総量を減らす事になる。土壌に残ったり、地下水に入っていって水を汚染したり、結局環境を汚染するし、それが回り回ってその環境に住む人間に返ってきてしまう。
僕らの子どもや子孫に、人間がちゃんと住める環境を用意する。
子どもや子孫に健康的に生活してほしい。そんな願いがあります。だから無農薬野菜を作る人が増える事は未来を作り、人間が生き延びるための方法の一つだと思うのです。
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