甘く見てはいけない“亜鉛不足”
味覚障害になって、食べ物が食べられなくなる人が巷では結構いるみたいです。それは年配だからといってなるわけではないようです。
味覚障害は亜鉛不足から起こることを多く知られています。
亜鉛は男性の精子の量や味覚にも影響している物質で、食品添加物のリン酸塩やフェチン酸などには亜鉛の吸収を妨げる作用があり、コンビニ弁当ばかり食べていると将来的に味覚障害を引き起こすリスクが高くなります。
また、味覚障害になるのは薬の影響もあるみたいで、
- メイラックス(抗不安薬)
- ハルシオン(睡眠薬)
- アダラート(降圧剤)
- タケプロン(抗潰瘍薬)
- メバロチン(高脂血症治療薬)
- ムコスタ(胃薬)
- フォッサマック(骨粗しょう症治療薬)
などの薬も味覚障害のリスクを高めるようです。
PMDA http://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuSearch/
でこれらの薬の添付文書を見てみると、味覚異常などの副作用がありますよという事が書いてあるものが多いですね。
また、薬を処理するために、体の中の亜鉛や微量栄養素が使われてしまうことも原因としてあると思います。
薬をよく飲んでいる人は、添付文書を読んだ上で飲んだ方が良いと思います。自分がどういう物を体に入れているかという事を確認する上で大切だと思います。本来なら、薬を買うときに渡してほしいものですが・・・。
えっ!?これも良くないの!?
【歯の磨きすぎ】
これも味覚をダメにする原因のようです。
1日に3回食後の歯磨きをするのは世界的に見て日本と韓国ぐらいだそうです。テレビCMのように、歯磨き粉たっぷりつけた歯ブラシで食後にゴシゴシ磨くと、まず、唾液の分泌の妨げになります。
食後の唾液が一番分泌されるタイミングですが、唾液には歯の修復作用や抗菌作用があって、虫歯菌や歯周病菌などを除去してくれるのですが、過剰な歯磨き粉によって、その唾液を過剰に洗い流してしまうことになります。
さらに、歯磨き粉で舌を磨きすぎると味蕾を傷つけてしまい、味を感じることができなくなります。
歯磨き粉の成分を見ると(Wikipedia「歯磨剤」参考)
- 研磨剤:リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等
- 発泡剤:ラウロイルサルコシンソーダ、ラウリル酸ナトリウム、ショ糖脂肪酸エステル等
- 保湿剤:ソルビトール、グリセリン、プロピレングリコール等
- 結合材:アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース
このような成分が使われているので、これは確かに粘膜を痛めそうです。石油系の物も使われていますね。どうしても朝、昼、晩の食後3回したい場合は、「歯磨き粉抜き」の回数を増やせば良いと思います。
味覚障害になると、食べる事が楽しくなくなってしまいますので、できるだけそうならないようにして生活したいものですね。
参考:週刊現代2018/6/23号
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